物理、情報系の学部に所属する大学生/大学院生にとって、Linuxシステムは研究に必須のアイテム。学部4年頃から研究が開始するため、学部3年生までの間に学んでおくと大変便利です!
今回は、知識0の方でもLinuxを使えるように、解説ページを作りました。ぜひ、実践しながら最後まで読んでみてください。
Ubuntuのインストール
パソコンのOSがWindowsの方は、まずUbuntuをインストールします(※Macの方は既に使える状態になっているため不要です♪)
Ubuntuとは、Linux系のOSです。詳しくはこちらの記事を参照ください。
【操作手順】
- Windowsキーを押して”powershell”と打ち、Enter
- Windows PowerShellという黒い画面が立ち上がるので、
wsl --installと打ち、Enter - 何度か[y/n]?と聞かれるので
yと答える。 - インストールが完了したら、
wslと打ってEnter - usernameとpasswordを入力する画面になるので、忘れないように注意して入力→Enter(※passwordは入力しても表示されないが、かまわずEnterを押す)
これで、wslと打つとUbuntuが使えるようになりました!
補足) wslを最新環境にするための準備として、
sudo apt update
sudo apt upgrade
を実行しておきましょう。
Linuxの超基本コマンド3選
ls
ディレクトリ(フォルダ)内のファイルを確認するコマンドです。
ls →現在の作業ディレクトリ
ls ../→1つ上の階層のディレクトリ
ls ../../→2つ上の階層のディレクトリ
という風に、見たいディレクトリを指定することができます。
また、ディレクトリの詳細情報を調べたいときは、
ls -l
と打てば、①ファイルタイプとパーミッション、②ハードリンク数、③所有者④所有グループ、④ファイルサイズ、⑤最終更新時刻、⑥ファイル名が表示されます。ここで、
ls -lht
と打つと、④が見やすくなり、⑤を新しい順に並べることができます。また、
ls -lS
と打つと、④を大きい順に並べることができ、
ls -lrt
と打つと、⑤を古い順に並べることができます。必要に応じて使い分けてみてくださいね。
cd
ディレクトリ間を移動するコマンドです。
cd →ホームディレクトリに移動
cd ○○→○○に移動
という感じです。
ここで、○○にはパスと呼ばれるものを入力します。パスには、
- 絶対パス: (ルートディレクトリから)完全に記述
- 相対パス: 現在のディレクトリからの相対位置を記述
の2種類があります。例えば、現在
/home/sato/dir1/dir2
にいて、dir2というディレクトリ内のdir3というディレクトリに行きたい場合、
cd /home/sato/dir1/dir2/dir3cd dir3
のどちらかで移動することができます。基本的には2を用いることが多く、1を用いる場面は稀です。
pwd
現在のディレクトリの絶対パスを教えてくれるコマンドです。present working directoryの略だと知っておけば覚えやすいと思います。
自分が今どこのディレクトリで作業しているのか分からず困ったら、pwdに助けてもらいましょう。


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